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2013.3.26 : 平成25年2月定例会



◯七十番(渡会克明君)
 私は、公明党愛知県議員団を代表いたしまして、ただいま議題となっております第一号議案平成二十五年度愛知県一般会計予算について、賛成の立場から意見を申し述べます。  我が党県議員団は、平成二十五年度当初予算の編成に当たり、景気・雇用対策の強化により元気な愛知をつくるとともに、命を守る防災、減災のための公共投資を計画的に実施するなど、安全・安心な社会の構築に向けた取り組みをさらに進めるため、生活者優先の視点に立った予算を編成するよう要望を取りまとめ、去る一月二十四日、大村知事に申し入れを行いました。  県民の皆様の誰もが明るい希望を持ち、安心して暮らせる愛知をつくっていくために、景気・雇用対策に全力を挙げて取り組んでいくとともに、県民の命と暮らしを守るための施策を重点的かつ着実に実施していくことが重要であります。  知事は、今議会の提案説明において、平成二十五年度の当初予算は、二月補正予算とあわせて切れ目のない産業・経済対策を実施し、日本一の産業県である愛知の強みをさらに高めていくためのいわゆる十五カ月予算とし、産業競争力の強化、県民の暮らしの安心・安全の確保、愛知の飛躍に向けた新たな取り組みの三つを重点施策として盛り込んだと説明されました。  そこで、この予算案を見てまいりますと、大変厳しい財政状況にもかかわらず、我が党の要望をしっかりと踏まえていただいており、県民の皆様の理解は十分に得られるものと判断したところであります。  それでは、本予算案に賛成する理由について、我が党の主な要望項目に沿って、順次申し述べてまいります。  第一は、安全・安心愛知を推進するための取り組みについてであります。  我が党は、命を守る社会資本の長寿命化、予防保全型の維持管理など、防災・減災ニューディールの推進を初めとする防災・治安・交通安全対策の強化を切れ目なく推進することとし、安全で災害に強いまちづくりを進めることを求めてまいりました。  防災・減災ニューディールについては、さきに議決いたしました二月補正予算において、社会インフラの総点検などに取り組むこととされたところでありますが、本予算案でも安全で災害に強い地域づくりへの取り組みとして、地震・防災対策の抜本的な見直しを反映した新たなあいち地震対策アクションプランを一年前倒しで策定し、地震防災対策の充実強化に取り組まれるとともに、段階的な改修、耐震シェルターの整備を新たに追加し、民間住宅の減災化を進めるほか、市町村の津波避難計画策定を支援するための指針の策定や、生徒の安全、地域住民の避難場所確保のための県立学校の耐震化に引き続き取り組むこととされており、評価をいたします。  また、交通安全対策につきましても、交通事故死者数の減少を目指して、ドライバーに焦点を当て、法令に違反する悪質危険な運転の根絶や、通学路の安全確保に向けた啓発を積極的に実施するとともに、道路標識・標示の更新などの交通安全施設の整備を進めることとされており、評価いたします。  第二は、元気な愛知を実現するための景気・雇用対策の強化についてであります。  我が党は、苦境にある中小企業を支援するため、融資制度のさらなる充実を図るとともに、産業空洞化対策、若者の雇用対策などを求めてまいりました。  本予算案では、今年度末の中小企業金融円滑化法の終了等により、厳しい経営環境が続くものと見込まれる中小企業への支援策として、新たに十年の融資期間を設定することにより、借りかえ時の利便性の向上を図るなど、中小企業の方々の幅広い資金需要に応えることとされており、評価をいたします。  また、産業空洞化対策減税基金による補助制度により、来年度も引き続き中小企業の設備投資や研究開発の支援を初め、本県経済の活性化と雇用の確保に取り組まれ、さらには、若者の雇用対策として、未就職卒業者等を対象としたビジネスマナー等の研修と雇用のミスマッチを解消するため、大学生を対象とした中小企業での一日職場体験を実施することとされており、評価をいたします。  第三は、生き生き愛知の推進についてであります。  我が党は、急増する児童虐待防止のための体制強化、保育所の待機児童解消を目指した対策の実施、ひとり暮らしの高齢者など、支援を必要とする方々を守るための福祉施策の強化などにより、子供、女性、高齢者、障害者の生活を守ることを求めてまいりました。  本予算案では、あいち小児保健医療総合センターを拠点病院として位置づけ、児童虐待防止医療のネットワークの構築、専門職員の増員など、児童虐待防止体制の充実強化や、新たな一時保護所の整備に着手されるとともに、保育所整備や保育士の人材確保策など、市町村が実施する保育サービスの充実に対する助成や、特別養護老人ホーム、認知症高齢者グループホームなどの開設準備経費に対する助成を引き続き実施するだけでなく、第二青い鳥学園の建設、愛知県心身障害者コロニーを障害児、障害者の医療や、地域生活を支援するための拠点とする再編整備を着実に進めるなど、県民の皆様が安心して健康に暮らすことができる社会づくりのため、福祉対策、保健医療の充実に取り組まれており、評価をいたします。  第四は、エコ愛知の実現に向けた取り組みについてであります。  我が党は、エコ社会の実現のため、地球的視野に立った環境政策を推進し、エネルギーの地産地消につながる自然エネルギーの普及拡大を図るとともに、県民と企業が一体となった省エネ活動の推進を求めてまいりました。  本予算案では、引き続き、家庭や中小企業での省エネ対策の促進を図るとともに、県有施設における省エネ技術導入手法の検討や、太陽光発電事業者への屋根貸し事業の実施や、農業用水を利用した小水力発電の導入を推進するため、県が管理する羽布ダムや中山間地域での小水力発電施設の整備に着手するほか、県の基本整備計画を策定するなど、自然エネルギーの普及拡大を図ることとされており、評価をいたします。  第五は、教育安心社会・あいちの実現についてであります。  我が党は、豊かな人格形成のため、文化芸術の振興を図り、職業教育、自然体験活動の機会を拡充するとともに、発達段階に応じたキャリア教育の体系的かつ継続的な推進やいじめの防止・撲滅に向け、スクールカウンセラー配置の拡充を求めてまいりました。  本予算案では、職場体験活動を通じて、児童生徒の勤労観、職業観を育成し、主体的な進路選択の支援を進めるために、子供たちの発達段階に応じたキャリア教育を引き続き推進するとともに、全国の専門高校生等が日ごろの学習成果を発信する産業教育フェアを開催されるなど、次世代の愛知を担う人づくりを進めるだけでなく、いじめの未然防止や早期発見、早期解決のため、小学校へのスクールカウンセラーの配置の拡充、スーパーバイザーの増員をすることとしており、評価をいたします。  また、我が党の代表質問でも取り上げましたけれども、特別支援教育について、過大化や長時間通学を初めとする課題を総合的に捉え、中長期的な視点に立った特別支援教育の方策を検討し、愛知県特別支援教育推進計画を策定することとしており、評価をいたします。  以上、第一号議案平成二十五年度愛知県一般会計予算について、賛成の立場から意見を申し述べてまいりました。  提案された本予算案は、厳しい財政状況の中においても、我が党の要望に沿って適切に予算措置がされていると高く評価をするものであります。  今後、本予算案に盛り込まれた施策が着実かつスピーディーに実施されるよう強く要望いたします。そして、我が党も、ネットワーク力を結集し、一丸となって県政の発展に取り組んでいく所存であります。  最後に、議員各位の御賛同をお願い申し上げまして、賛成討論といたします。御清聴ありがとうございました。(拍手)




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